HDMIケーブルを10m以上使いたい、そんな時の接続方法

HDMIエクステンダー

HDMIケーブルは何mまで使用できる?

通常、会議室などでプロジェクターを使用する際、パソコンとプロジェクターの接続はHDMIケーブルを使用するケースがほとんどだと思います。
(参考記事)【HDMIケーブルの種類と選び方】HDMIのバージョンにより解像度や伝送速度が異なる!ケーブルの選び方とは

しかし、大会議室や講堂、店舗やレストラン、イベント会場や催事場などでは、映像送出機(パソコンなど)とプロジェクターやディスプレイの物理的な位置が離れており、長い距離になるとHDMIケーブルを使用した接続ができないことがあります。
ご自宅のホームシアターでもケーブルを天井裏に配線する場合など、10mを超える場合もあるでしょう。
4Kの高解像度の映像がノイズにより減衰すると残念なことになります。

ケーブル長が長くなればなるほど、ノイズや信号の減衰によりエラーが生じやすくなり、目安としてHDMIケーブルの長さが10mを超えるよう接続をすると、精度が落ちて使用できないと言われます。

そうは言っても会場やお部屋が大きくなればなるほど、接続する距離は長くなるわけで、そのような時はどうすれば良いのでしょうか。

HDMIエクステンダーを使用した接続方法をご紹介します。

HDMIエクステンダーを使用して接続する方法

HDMI(High-Definition Multimedia Interface)は、高品質の映像と音声信号を伝送するための一般的な規格です。
しかし、HDMIケーブルの長さが一定の距離を超えると、信号が減衰し、画質や音質が低下します。
このような場合に、HDMIエクステンダーを使用することで、長距離でも高品質な信号を確保することができます。

HDMIエクステンダーとは

HDMIエクステンダーとは、映像機器からのソースの映像を遠く離れたプロジェクターやディスプレイなどへ映し出す際に用いる機器です。
今回のようなケースの場合、HDMIエクステンダーを使用することで解決します。

HDMIエクステンダーは送信機と受信機のセットから構成されています。
このようにして、HDMI信号は送信機から受信機に伝送されますが、その間にエクステンダーが信号を増幅し、品質を維持します。

一般的な接続方法

通常、送信機はソース機器(パソコン、ブルーレイプレーヤーなど)に接続され、受信機はプロジェクターやディスプレイなどに接続されます。
同じくHDMIケーブルを使用して、受信機とプロジェクターやディスプレイと接続します。

HDMIエクステンダーの接続方法

送信機と受信機の間はLANケーブルを使用します。
受信機と送信機はPoE対応であればLAN経由で給電するため、片側は給電が不要となり便利です。

HDMIエクステンダーに使用するケーブル

一般的に、HDMIエクステンダーはCAT(Category)ケーブル(CAT5e、CAT6、CAT7など)を使用して信号を伝送します。
機器により使用可能なケーブルの種類が指定されています。

CAT5e(Category 5e)ケーブルは、一般的なLANケーブルの中でも最も一般的なものの1つです。
最大伝送速度は1000 Mbps(1 Gbps)までで、最大伝送距離は約100mです。
CAT5eケーブルは比較的低コストで入手可能であり、多くの場合、一般的な家庭やオフィス環境で使用されています。
適切なケーブルを選択し、正しく設置することで、長距離での高品質なオーディオ及び、ビデオ信号の伝送を確保することができます。

まとめ

50mや100mなど、長距離でHDMIケーブルでダイレクトに接続できない場合の接続方法としてHDMIエクステンダーをご紹介しました。
ご家庭でも10mを超えるような場合はあるでしょう。
そのような時は今回ご紹介したHDMIエクステンダーがお役に立ちます。

HDMIエクステンダーは使用する距離、解像度など様々な商品があります。
用途にマッチするエクステンダーを選択してください。
いずれはケーブルレスの時代が来るのかもしれませんが・・・。

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