【ホームシアター導入レビュー】 いつでも、だれでも、なんでも 観ちゃう!こだわりが凝縮した100インチ「ウェルカムシアター」

ホームシアター導入レビュー

こだわりいっぱいのシアター拝見

大画面ホームシアターライフの生のお声をお伝えする「大画面の楽しみ方拝見!
今回はこだわりがいっぱい詰まった7.1ch、100インチホームシアターを楽しまれているFさんをご紹介します。

Fさんのシアタールームはまさに秘密基地。
趣味のモノが詰まった、何時間でも浸っちゃう、うらやましい空間を構築されています。

少々マニアックな内容(笑)ですが、シアターを作られる方の模範にもなりそうなシステム構成で、たくさんのアドバイスも頂きました。
シアター作りの参考にどうぞ!

シアター構築の経緯

はじめにシアター構築の経緯からお聞きしました。

Fさんがホームシアターのプロジェクターを知ったのが今からさかのぼること約20年前。

「当時はDVD一体型のプロジェクターを購入し、専用ルームが無かったので、移動できるフロアスタンド型のスクリーン(80インチ)をセットして、大画面シアターを楽しんでいました。
しかし、見る度にセッティングし直すのが面倒になり、専用ルームの構築に夢を膨らませていきました。」

段階的にステップアップされており、シアター専用ルームを作る機会がやってきたのが新築時だったそうです。
やはり、家の新築やリフォーム時にシアタールームを導入される方が多く、絶好のタイミングであることは間違いありません。

趣味が詰まったあこがれの秘密基地

シアターシートからみた様子

Fさんのシアターはまさに趣味がぎっしりつまった男の隠れ家、秘密基地の様相です。
このような空間にあこがれる人は多いのではないでしょうか。
レコードやCDなど音楽を楽しむシアター兼リスニングルーム兼書庫でもあり、もちろんお酒も完備されています。

「基本一人で楽しむ部屋ですが、お孫さんやお客様と一緒に見ることもあり、シアターに名前を付けるとすると、何でも観る。だれでもOK。いつでもOK。名付けてウェルカムシアターです。」

この空間が単なるシアターの域を超え、Fさんの大切なライフスタイルであることが伺えます。

書籍が一杯のシアター
プロジェクター

楽しみ方をお聞きしました。

「ほぼ毎日、最低2時間は画面に向かい、映画やスポーツ観戦、他はドキュメンタリーや音楽番組を楽しんでいます。
映画はジャンルを問わず、昔見逃している作品を楽しみつつ、当時の評価と今の自分の見方が違うことに時代を感じることもしばしばあります。」

「スポーツは国際大会や陸上競技はほとんど見逃さないほど、大画面シアターで見てます。
等身大以上になるせいで選手の細かな表情も良く分かります。
特に卓球やテニスは球の動きを追うことができ、また、サッカー・ラグビーは全体のフォーメーションが分かるなど、素晴らしい迫力と臨場感が抜群です。
相撲などの肉体のぶつかる様は迫力満点です。

スポーツも大画面では見え方が違い、新たな発見もたくさんあるようです。

映像に対するこだわり

天吊りプロジェクター

画像セッティングにはBD用のベンチマークソフトでモノスコープや解像度パターン、カラースケール、グレースケールを使用して調整されるほどのこだわりようです。

「先日マラソンを見ていた時、選手のシューズの黄色と、関係者のカッパの色がずいぶん濁って見えたので さらに調整しました。」とのこと。

その設定が下記です。
Brilliant Color 6
カラーマッチング 黄(色あい 24、彩度 0、ゲイン 4)
青ゲイン -4、赤バイアス -4、緑ゲイン 5、緑バイアス -4

「まだ十分ではありませんが、ずいぶん黄色がクリアになり良くなりました。
しばらくはこのセッティングで観ますが、また気になったら調整して遊んでみます。」

自分の好みを徹底して追い詰めつつも、それを楽しまれています。
高い次元で脱帽です・・・。

シアターのシステム構成

100インチの本格的シアタールームで、スクリーンはOS SCREENピュアマットにプロジェクターはOptoma 4KプロジェクターUHD33を天吊りでセット。
部屋の壁と天井は闇に溶け込む濃紺の壁紙にして、没入感高い映像空間になるよう工夫されています。
音響は7.1chのスピーカーシステムを導入しサラウンド環境もバッチリです。

これからシアターを構築する人へのアドバイス

最後に、これからシアターを作られる人へ貴重なアドバイスを頂きました。
(少しマニアックな内容ですが・・・)

■現在市販のプロジェクターはランプライフも十分長い製品が多いので10年20年と楽しめますが十分な光量(明るさ)は必要です。

■TVでは味わえない醍醐味を味わえます。

■プロジェクターの設置位置は視聴ポジションより前か後ろかで好みが分かれます。

■最初の一体型プロジェクターはスピーカー内蔵でしたが、音質はとても悪かったです。プロジェクターのスピーカーを使うのであれば、できれば試聴したほうが良いです。アンプを介してシステム構築するのであれば配線が煩わしいので、ケーブルの引き回しを導入前に計算したほうが良いです。

■キーストン等の補正を使わないで済む設置位置を見つけるのが大切です。

■最初の映像調整がその後の満足感につながります。

■映像調整で注意しなくてはならないのは、映画はその制作過程や監督の思惑などで意図的に映像に加工をしていることが多々あるので、最初の映像調整には向きません。気に入った作品があるなら複数作品を調整しながら繰り返し観て最も気に入った調整点を見つけます。ネイチャー・ドキュメンタリー映像の方が自然な色合いに近い映像だと思います。

■プロジェクターの画質調整は年に一度は見直したほうが良いです。

■最初にセッティングした調整値は「プロジェクター診断書」として控えておきます。迷ってリセットした時に役に立ちます。

まとめ

最後にFさんらしいコメントを頂きました。
「7.1ch可能なAVアンプでケーブル配線もしてあるのですが、ソフトがあまりないので5.1chで充分です。」
「解像度はフルHD以上あれば4Kにはこだわりません。」

昨今、映像機器や音響機器はどんどんハイスペック化していますが、用途や目的、そして自分が心から楽しむために必要な構成を考えた時、上記のようなコメントが本音なんだと思います。
人それぞれ楽しみ方も異なります。
色々な考えがあると思いますが、本質を突いたご意見かもしれません。

Fさん、この度は取材にご協力いただき、誠にありがとうございました。

Follow me!