プロジェクターのランプ交換時の注意点とランプ交換の方法(実機を用いて実例紹介)
プロジェクターのランプ交換について
プロジェクターの光源には水銀ランプやLED、レーザーなどの種類があります。
LED光源やレーザー光源は光源の寿命が長く、20000時間以上もの光源寿命がある商品も多く、光源に関してはほぼほぼノーメンテナンスでOKです。(あくまで光源に関して)
例えば、20000時間の光源寿命のレーザープロジェクターを1日4時間、毎日使用しても5000日も使用できます。
5000日を365日で割ると、約13.6年です。(光源の寿命です)
毎日コンスタントに4時間使用することは、個人ユースでもビジネスユースでもそうそうないでしょう。
企業なら休日もありますし。
光源寿命が13年もあれば、光源が使えなくなった場合、買い替えを検討する場合がほとんどではないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、一方で水銀ランプを使用したランププロジェクターの光源寿命はそんなに長くありません。
3000時間などの製品が多いのが実情です。
(参考記事)プロジェクターの光源比較、レーザーと水銀ランプの違いとは?特長、メリット・デメリットをご紹介
3000時間を上記の計算と同じく、毎日4時間使用した場合、約2年でランプ寿命を迎えます。(同様に毎日4時間使用するかどうかは別として)
ランプの場合、時間が経過すると共に劣化もしますし、明るさも落ちてきます。
そうなってくると、ランプ交換が必須になります。
2年程度使用して新しいプロジェクターに買い替えしようかと言うことは少ないでしょう。
今回の記事ではランプ交換の方法とランプ交換時に厳守したい注意点についてご紹介します。
ランプ交換時の注意点と交換方法
本記事ではOptomaのGT1080HDRを一例としてランプ交換の方法をご紹介します。
プロジェクターのランプ交換の方法はお手元の商品の取扱説明書などでご確認ください。
商品によって、取り出し方も異なります。
交換方法に加えて、ランプ交換時にやってはいけない注意事項にも触れたいと思います。
ランプ交換の方法
多くのプロジェクターのランプ交換は簡単に出来るようになっています。
カバーを外すとランプが見えますので、ねじなどで固定されているランプを外します。
プロジェクター本体とランプをつないているコードを外します。
外す手順と逆の手順で新しいランプを取りつけます。
では、実際にOptomaのプロジェクター(GT1080HDR)を用いて、その手順を見てみましょう。
ランプの取り外し
(1)電源コードを外します。電源コードをつないである状態では作業はNGです。(ランプが冷めている状態で作業しましょう)
(2)カバーを固定しているねじを緩め、カバーを取り外します。
このプロジェクターは上部にランプ取り外し口が付いています。
プロジェクターの上部にランプ取り出しカバーがある場合もあれば、側面から外すタイプもあります。
また、カバーがねじで固定されていない商品もあります。
カバーを外すとランプモジュールが顔を出します。
(3)ランプモジュールと本体を固定するねじをゆるめます。
(4)ランプハンドルを持ち上げて、ランプモジュールとプロジェクター本体がつながっているランプコードを取り外します。
(5)ランプモジュールを慎重に取り外します。
これで取り外しは完了。
ランプの取り付け
ランプモジュールの取り付けはランプを取り外した手順とは逆の手順で行います。
ランプコードをプロジェクター本体に繋げます。
そしてゆっくりとランプモジュールをプロジェクターにセットします。
セットしたランプモジュールとプロジェクター本体を固定するねじを締めます。
カバーをつけて完了です。
交換作業自体はシンプルで簡単です。(プロエジェクター製品により交換手順は異なりますので、お手元の取り扱い説明書をご確認ください。)
ランプ交換時の注意点!
ランプ交換する際には守るべき注意点があります。
下記の項目はしっかり守るようにしましょう。
・プロジェクターの電源をオフにします。
・ランプが十分に冷めている状態で交換してください。使用後はランプは高熱になっています。
・電源コードは外して作業します。
・ランプモジュールのガラス部分に触れないようにします。(これ重要!)
ガラス部分に触れることで手の皮脂や油分が付着し、ランプの膨張率が変化します。
その影響でランプのひずみや破損の恐れがあります。
誤ってガラス部分に触れてしまった場合は、乾いた布などを使って慎重に拭いてください。
まとめ
水銀ランプを使用したプロジェクターのランプ交換の手順と交換時の注意点についてご紹介しました。
基本的にランプモジュールを扱う際はランプハンドルのみに触れるようにして、慎重に扱うようにしましょう。
そして、ランプが高温のうちの作業は危険です。
ランプが十分に冷めてことを確認して作業するようにしてください。
それでは快適な大画面ライフを!