スッキリしたホームシアター空間を実現する!室内のケーブル配線処理方法

PF菅タイトル

AV機器の接続方法 (有線?無線?)

近年はAV機器を無線で接続する方法に関して技術革新が進み安定した状態で接続の保持がされています(Wi-Fi(無線LAN)、Bluetooth、LTE、赤外線など)。
しかし、普段インターネットを使用される際に有線接続の方が安定した高速通信ができると感じている方も多くいるのではないでしょうか。(無線の便利さにご自宅では無線が多いと思いますが・・・)
AV機器も同じで、無線接続に比べ有線接続の方が安定したデータ(ソース、コンテンツ)を送出できます。
特に4K映像となるとデータ量が大きいため、安定性を求めるなら有線接続をオススメします。

有線接続をする場合、ネックとなるのが配線処理。
折角ならごちゃごちゃする配線類は綺麗にすっきりさせたいですよね!

ということで、今回はホームシアターを構築する際のケーブルやコード類(スピーカーやHDMIケーブル、電源ケーブルなど)の配線処理について解説します。
これからホームシアターを作りたい方、既にホームシアターを楽しんでいるけど、ケーブルが邪魔だな~と感じている方に参考にして頂きたい内容です。

室内ケーブル処理方法

ケーブルで室内がごちゃごちゃしていると、折角のホームシアターの雰囲気が半減してしまいます。
ホームシアター空間を綺麗に演出する処理方法は2種類あります。

方法A:いまのお部屋で配線する(後施工)
方法B:新築・リフォームに合わせて配線する(前施工)

AはDIYでできます。
それではA・Bの方法をみてみましょう。

方法A:いまのお部屋で配線する(後施工)

室内用のモール配管で行う簡単なDIYです。

モール

写真のようなモール配管をホームセンターや電材屋さんで見かけたことある方もいるのではないでしょうか。
これらのモール配管はプラスチック製が多く(中にはスチールの製品あります)簡単に切断できます。
モール配管を必要な大きさに切断し、両面テープで壁や床に貼り付けます。
カバーを外しケーブルを通したら、カバーを付けて完了です。

簡単に実現できますが、見た目に不満を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
完成した室内でホームシアターサラウンドを楽しむ場合、AVアンプからスピーカーまでの配線は床に沿って配線することが最適な方法と考えられます。

方法B:新築・リフォームに合わせて配線する(前施工)

新築やリフォームに合わせてホームシアターの構築を検討中あれば絶好の機会です。
ホームシアターを作るタイミングは新築時やリフォーム時は圧倒的に有利で、自分の思う形が実現できます。

新築時だからこそ、予め壁内や天井内に配線の配管を用意する方法が可能となります。
(工事をすれば既設でも可能ですが・・・)
※必ず依頼する工務店や設計士と打ち合わせしてください。費用や作業工程の調整が発生します。

配管には合成樹脂製の「PF管」と呼ばれる配管を使用します。
「PF管」は露出配管も隠蔽配管にも使用可能な上、自己消火性もある可とう電線管です。
電線・ケーブルを収容、保護する、長尺で軽く、簡単に曲げられる合成樹脂製の管(パイプ)のため、AV機器の配線にも使用されます。

PF菅
PF菅

PF菅を予め壁の中に通し、設置機器の数やレイアウトにもよりますが、基本的にAV機器(AVレシーバー)の設置予定場所からスピーカー、プロジェクターの設置予定場所まで配管しておけばOKです。

配線イメージ

壁面、天井面はアウトレット処理することで後から化粧プレートが簡単に付けられます。

壁内イメージ
壁内アウトレット処理イメージ
化粧プレート
化粧プレート:配線がこのように壁から出てきます

PF菅に後から映像ケーブルや音声ケーブルを通線する場合は、少し管の大きなものにしておくことも重要です。
菅の中にケーブルが入らなくなると面倒です・・・。
端末処理がされている(HDMIやLANなど)ケーブルを通す場合は特に菅の径には注意してください。
予め工務店や設計士の方に端末の大きさをお伝えして相談してみてください。
※ケーブル通線後に端末処理を行う場合を除く。

配管(後施工、前施工)時の注意点

電源ケーブル(AC)線と信号ケーブルは分けてモール配管やPF菅に通線してください。
ノイズが乗る原因になります。
ノイズが乗ってしまうと、よい環境でホームシアターが楽しめません。

まとめ

専用ルームやリビングでホームシアターを楽しむなら、きれいにスッキリとした室内で鑑賞したいですよね。
新築時、リフォームの際には、少し費用をかけてケーブルを隠し、信号毎に配管を切り分けて、高品質な音と映像でホームシアターを楽しんでみてください。