失敗しない!出張時に最適な小型ビジネスモバイルプロジェクターの選び方
出張時のプレゼンでプロジェクターを使用したい!
出張の際、プロジェクターを持って行きたい、そう思ったことがこれまでに無いでしょうか。
実はプロジェクターを出張の時に持って行きたいというお声をお聞きします。
筆者はスクリーンメーカーでありながら、Optomaプロジェクターの国内総販売代理店も担っており、お客様から「出張の際に便利なプロジェクターがないかな~」といったご質問を頂くことがあります。
小型で使い勝手が良いプロジェクターがないかな~ということで、今回は出張時のプレゼンで活躍するプロジェクターの選び方をご紹介します。
選定ポイント
出張といえば、なるべく荷物は軽量にしたいところです。
よって、小さい、コンパクトなことは必須条件で、その他のプラスαの部分が選定の大きな要因となります。
今回の記事では出張時におけるプレゼンを行うことを想定したプロジェクター選びをご紹介します。
会議室やホールに予めプロジェクター、スクリーンがセットしているような商談は対象外です。
設置してあるのであれば、そのプロジェクターを使用すれば良いので、あくまでプロジェクターを持ちこんで、パソコンよりも大画面を映して商談したいようなシーンを想定します。
ポイントは6つ挙げました。
サイズ、明るさ、使いやすさ・機能性、投写距離、PCレスプレゼン、スピーカー内蔵です。
それでは1つずつ見てみましょう。
1)コンパクトなサイズ
まずはサイズ!
コンパクトで軽量であることは絶対条件です。
ただし、あまりに小さいと明るさ不足や機能不足、解像度などがチープになります。
よって、必要最小限のスペックは確保しつつ、コンパクトなプロジェクターを選定します。
要は小さくて機能性が良いプロジェクターを選ぶことです。
サイズは手のひらサイズ程度が良いでしょう。
各社からモバイルプロジェクターが発売されていますが、機能はバラバラです。
次からの項目をチェックしながらプロジェクターサイズも鑑みて検討しましょう。
2)明るさ、解像度
プロジェクター選びで明るさは大切です。
(参考記事)プロジェクターの明るさを表す単位ルーメン(lm)とは?プロジェクター選びで大切な明るさについて知ろう!
コンパクトでも明るさは500ルーメン程度は欲しいところです。
(参考記事)【200ルーメン編】プロジェクターの映像チェック!部屋の明るさ別にどのような映像が見えるのか実際に投影して確認
コンパクトなプロジェクターの光源はLEDが多いのですが、たまにLED光源で数千ルーメンといったプロジェクターを目にします。(えっ?)
2000ルーメンや3000ルーメン、5000ルーメンなどと表記して販売している格安プロジェクターですが、実はこのような明るさの表記は誤認を与えるものもあり、しっかりと見極める必要があります。(格安で数千ルーメンは怪しい・・・)
明るさの単位をルーメンで表記し、あたかもANSIルーメンで計測したように誤認をするものです。
ANSIルーメンについては、下記の記事で詳しく紹介していますので、ご覧ください。
(参考記事)そのプロジェクターの明るさって何?プロジェクターの明るさをANSIルーメンで計測すると驚きの事実が
下の写真は弊社が参加したとあるイベントでモバイルプロジェクターを使用した時の写真です。(もちろん補正などしていません)
就職活動のイベントの様子ですが、掛け図タイプのスクリーンに映しています。
イベント会場の照明のもとでこの程度の映像が映れば、プレゼンにも十分使用できます。(サイズが大きくなるほど映像は暗くなりますので、投影するサイズは調整が必要です。大きすぎず、小さすぎず)
写真のモバイルプロジェクターで600ルーメンの明るさです。
(参考記事)プロジェクターの映像サイズと明るさの関係について知ろう!大きい映像ほど暗くなる理由とは!?
そして解像度も要チェックです。
60インチや80インチ程度で映すことを想定、モバイルプロジェクターということもありますので、高解像度である必要はありませんが、WXGA(1280×800px)程度は欲しいところです。
解像度が低いと、ピクセル数が少なくなり、映像の精細感が失われます。
プレゼンのイメージも変わるでしょう。
3)使いやすさ、機能性
出張時に持ち運びで使用するプロジェクターは出してすぐに使える必要があります。
要は細かな設定が不要で使えるプロジェクターです。
商談のプレゼン前に細かい映像調整などしていますとしらけます。
そんな時間もありません。
よって、使いやすさは重要です。
具体的にはどのような機能があれば便利でしょうか。
その機能とは「オートフォーカス」「自動台形補正」の2つです。
オートフォーカスはカメラでもご存じの通り、自動でピントを合わせてくれます。
プロジェクターの映像もピントを合わせる必要があります。
投写距離によりピントは変わってきますが、このピント合わせを自動で行うことで、プレゼン前の映像設定はグンと楽になります。
そして、自動台形補正ですが、映像が斜めに映り込んだ場合、変な形になります。
スクリーン面に対して、まっすぐに移す必要がありますが、プロジェクターが傾くことで、映像が台形上になります。
それを自動で長方形に補正してくれる機能が自動台形補正機能です。
これら2つの「オートフォーカス」「自動台形補正」機能があれば便利です。
4)投写距離
投写距離は大切な要素です。
商談を行う会議室は様々な広さがあるでしょう。
投写距離は短い方が便利です。(小は大を兼ねる!)
標準レンズのプロジェクターで80インチを投影すると、映像面からプロジェクターまでの距離は2.5m程度となります。(商品により異なります)
投写する距離が取れない(狭い会議室の場合)場合、プロジェクターの映像が小さくなってしまいます。
それではプロジェクターの役目が半減です。
短焦点や超短焦点タイプのプロジェクターを選ぶことで、投写距離が短く、狭いミーティングルームでも使用することができます。
5)PCレスプレゼン
内部ストレージやUSBメモリ、SDカードなどの読み込み機能があればPCレスプレゼンが可能です。
出張時はなるべく荷物を少なくして行動したいです。
PCの持ち運びが無ければ非常にフットワークが軽くなるように思います。
モバイルプロジェクターの中には内部ストレージやUSBリーダー機能を有する商品があります。
加えて、プレゼンの資料となる写真データやPDFファイル、オフィス系(ワード、エクセル、パワーポイントなど)が再生できることも確認しておきましょう。
出張時の便利な機能としPCレス可能なプロジェクターを選ぶことも選択肢の一つとなります。
6)スピーカー内蔵
プレゼンの際、動画を投影することもあるでしょう。
動画の音声やナレーションなどを商談相手に聞いて欲しいこともあります。
そのような時はスピーカー内蔵のプロジェクターであれば、プロジェクターからダイレクトに音を出すことができます。
個人的にはビジネス用途のモバイルプロジェクターで使用するなら、スピーカー内蔵は非常に重要な要素と考えます。
やはり、プレゼンテーションの際、音が出てほしいと思う時が多々あります。
スピーカー内蔵は盲点かもしれませんが、選択ポイントの1要素として忘れないようにしてください。
おまけ)内蔵バッテリー
6点のポイントをご紹介しました。
サイズ、明るさ・解像度、機能性、PCレスプレゼン、投写距離、スピーカーの有無と、「出張」というワードにポイントを絞り、最適なプロジェクター選びを提案しました。
そして、選定ポイントの最後として、バッテリーの有無があります。(おまけにしました)
プロジェクター内にバッテリーが内蔵されているか否かです。
バッテリーが内蔵されていることで、電源が不要でプロジェクターを投影できるメリットがあります。
一方で、バッテリーの残量不足による突然のシャットダウンといった不安があります。
バッテリーの劣化状況は分かりません。
大切なプレゼンの際に、バッテリーが切れることは絶対に避けたいです。
また、長時間の使用にも適していません。
コンパクトなプロジェクターはバッテリーの容量が大きくありません。
使用しているうちにバッテリー残量がなくなる恐れもあります。
筆者はバッテリー内蔵が必須とは考えません。
バッテリー非内蔵で電源を引き、安心して使用したいからです。
また、海外出張の場合、バッテリーによっては機内に持ち込めない恐れもあります。
各国により、規制も異なります。
没収なると非常に面倒です。
そういった面でもバッテリー内蔵がビジネス出張におけるプロジェクター選びの必須ではないと考えます。
よっておまけとして記載しました。
用途や目的に合わせて選ぶようにしましょう。
オススメプロジェクター
プロジェクター選びのポイントを抑えたプロジェクターをご紹介しましょう。
条件は軽量コンパクトであること、明るいく解像度はWXGA以上、機能性、投写距離が短く、PCレスプレゼンが可能、スピーカー内蔵といった要素をクリアすることです。
これらの条件をクリアしたプロジェクターの一例として、Optoma「ML1050STJ」をご紹介します。
手のひらサイズで持ち運びが容易です。
その重量、本体460gです。
モバイルプロジェクターですが機能性は十分です。
600ルーメン(ANSI)の明るさでモバイルプロジェクターとしては十分な明るさを誇ります。
HDMI入力端子を備え、内部ストレージ2.7G、USBリーダーとマイクロSDカードリーダーがありますので、PCレスプレゼンが可能。
もちろんHDMI接続でパソコンともケーブル1本でつなげることができます。
JPGなどの画像データの再生はもちろん、PDFファイルやマイクロソフトオフィスのソフトも再生可能できる点はビジネスユースでは嬉しい限りです。
予め再生ソフトが本体にインストールされています。
オートフォーカス、自動台形補正を備え、面倒なフォーカス調整や画角合わせも必要ありません。(細かい調整は必要ですが)
コンセントにつなげて電源をONにするだけでプロジェクターが使用できます。
1.5Wのスピーカー内蔵で動画などの音声はプロジェクターからダイレクトに出力できます。
1.5Wになりますので、大きな音声の出力には不向きですが、モバイルプロジェクターを使用する程度のイベントや商談であれば問題ないでしょう。
バッテリーは内蔵タイプではありませんのでご注意ください。
短焦点タイプになりますので、投写距離は短いです。(80インチの映像を映すのに1.4m弱です)
狭いミーティングルームでも問題なく大画面投影ができます。
LED光源のため電源のON/OFFをクイックに行うことができ、プレゼン終了時にはすぐに電源コンセントを外して持ち帰ることが可能です。(ランプ光源とは異なります。)
光源寿命は30,000時間になりますので、理論上は1日3時間使用しても10,000日(25年以上)の光源寿命になります。
(あくまで理論上であり、また、光源の寿命であって、製品寿命ではありません。それだけ長い期間使用すると、他の部分で不具合が出ることが想定されます。さすがに機械ですので。)
お伝えしたいことは、これだけの光源寿命があれば、出張でも安心して持ち運びが出来るということです。
出張や会議で使用するにあたり、ポイントを抑えたビジネスユースのモバイルプロジェクターとして人気があります。
まとめ
出張で持ち運ぶ際のプロジェクターの選び方をご紹介しました。
今回ご紹介したポイントを抑えることで、出張時の強い味方として活躍してくれるはずです!
オススメプロジェクターの一例としてML1050STJをご紹介しましたが、他にも同様のプロジェクターはあるでしょう。(明るくてコンパクトで各種再生機能があるのは少ないように思います。)
プロジェクター選びの参考にしてください。
ポイントは軽量コンパクトと機能性ですよ!