失敗しないために、これは押さえておきたい!大画面でゲームを楽しむゲーミングプロジェクターの選び方

ゲームプレイ

ゲーム用プロジェクターでプレイを楽しもう!

大画面で映画やスポーツなどを楽しむ時の魅力は、その世界に入り込む「没入感(イマーシブ)」が挙げられます。
自分でそして友人や家族とプレイするゲームにおいては、その魅力が一層発揮され非日常感が体験できます。
大画面だからこその楽しみ方です。
(参考記事)スクリーン&プロジェクター活用術!大画面でゲームが面白い!家族、友人と皆でワイワイ、迫力満点!ゲームを楽しもう!

そのような大画面でストレスなくゲームを楽しむために開発されたゲーミングプロジェクタ―をご存じでしょうか。
ゲーミングプロジェクタ―に求められるスペックはゲームモード搭載で入力遅延が少ないこと(低遅延)がポイントとなりますが、その他にも、解像度や明るさ、映像のメリハリ、設置性、駆動音など選ぶポイントが色々とあります。

今回はゲームを楽しむためのプロジェクター選びのポイントをご紹介します。
この記事のポイントをしっかりと抑えて頂くことで、ゲームライフがさらに楽しめるはず!

本当にそのプロジェクターで大丈夫?

ゲームプレイ

各社から様々なタイプのゲーム用のプロジェクターが発売されています。

また、ゲーム用オススメプロジェクター●●選などのWEBページを見ると・・・

え?

と思う製品が選ばれていたりりします。
残念な情報が溢れているようにも思います。(知らない人が書いている!?)

もちろん、プロジェクターを使う人には用途や目的も多種多様にありますので、一概には否定はしませんが、今回の記事では後悔しないためにしっかりしたプロジェクター選びのポイントをご紹介します。

ゲーム用プロジェクターを選ぶ際のポイント

ゲーミングプロジェクター

本当に大画面でゲームを楽しんで頂くために、ある程度のスペックを有することを前提として書いています。
それではゲーム用プロジェクターを選ぶポイントを見てみましょう。

ゲーミングモード機能

一般的なプロジェクターには搭載されていることが少ない機能ですが、ゲーム用プロジェクターにはゲームモードがあります。
モードをONにすることで、入力遅延が少なくなり、ストレスなくゲームを楽しむことが出来ます。

入力遅延とはゲーム機器の入力ソースがプロジェクターに送られますが、送信された音声や映像ソースをプロジェクターが受信してから、その信号に対応する映像を投影するまでの時間のことを言います。
この時間差によりプレイ操作と映像のずれが発生することになります。
アクション系のゲームでは必須の機能で、コンマ何秒を争うゲームでは特にシビアになります。

入力遅延の違い
入力遅延の違い(イメージ)

入力遅延の単位はミリ秒(ms)で表され、例えば8.4msとスペックに表記されていた場合、それはゲーム機器から送信された信号をプロジェクターが受信し、投影されるまでに8.4msと言うことになります。

ちなみにミリ秒とは、1秒の1000分の1(0.001秒)を表すもの。もはや筆者はついていけるレベルではない・・・。

プロジェクターの入力遅延は、解像度やリフレッシュレートに左右されますので、そのあたりも確認が必要です。
例えば「1080P 120Hz 10ms」などと表記されています。
解像度フルHD(1080P)でリフレッシュレート120Hzの時に10msと言うことになります。

リフレッシュレートという言葉も出てきましたので、少し触れておきましょう。
リフレッシュレートとは、1秒間に何回、新しい画像を描画できるかの値で、単位はHz(ヘルツ)です。
画面上で私たちが見ているアニメーションは、何枚もの絵を素早く切り替えることで作られています。
例えば240Hzなら1秒間に240回、画像が切り替えられていることになります。(すごい数値です・・・)

皆でワイワイゆるーくパーティーゲームだけを楽しむのであれば、ゲームモードは特に必要ないでしょう。

解像度

最近は映像も高画質化しているので、高解像度のプロジェクターが欲しい所です。
中には4K対応のゲームもあり、その画質で楽しむには4Kプロジェクタ―が必要になりますが、自身がプレイするゲームの解像度を確認し、4Kが必要かどうかの判断としましょう。(基本的に解像度が高くなるほどプロジェクターもお高くなるし・・・)

筆者が選ぶとしますと、フルHD(1920×1080)の解像度のプロジェクターを選択します。
理由としてはSwitchをプレイする事、そして映画やYoutubeを見る時、要はゲーム以外の用途も鑑みると、フルHDの解像度が欲しい所です。(ご自身がプレイするゲーム機を確認してください)
フルHDでゲームモード搭載のプロジェクターは各社からラインアップされていますので、選定もしやすいでしょう。

映像美を楽しむなら高解像度のプロジェクターをおすすめします。
(参考記事)表示素子?解像度?ピクセル?画素数?プロジェクターの解像度を分かりやすく解説

明るさ

プロジェクターの光

プロジェクターの明るさは、選ぶ際の最も大切な要素の一つと言って過言ではないでしょう。
筆者が見たゲーミングプロジェクター紹介サイトで数百ルーメン(しかも200lm程度等)のプロジェクターがゲームにオススメと書かれているサイトがありました。(その明るさで大丈夫!?)
真っ暗な環境、例えばホームシアター専用ルームや部屋を閉め切ってプレイするのであれば話は別ですが、そのようなユーザーばかりとは限りませんし、専用ルームを持つようなユーザーは数百ルーメンのプロジェクターを選択することは少ないでしょう(きっと)。
うす暗い程度の環境で数百ルーメンのプロジェクターの明るさでは、映像は物足りないものになります。
もちろん、投写する映像の大きさにもよりますので、一概には断定しませんが、プロジェクターを使用して40インチなどの小さいサイズの映像でプレイすることも考えにくいです。

筆者であれば、2500~3000ルーメン以上のプロジェクターを選ぶようにします。
プロジェクターの明るさは本当に大切で、ゲームに没頭するためにも明るいプロジェクターを選ぶことをおすすめします。
(参考記事)
プロジェクターの明るさを表す単位ルーメン(lm)とは?プロジェクター選びで大切な明るさについて知ろう!
プロジェクターの明るさを比較!600ルーメンと3000ルーメンの2台のプロジェクターを実際に投写、映像の見え方の違いとは

映像のメリハリ

コントラスト比も大切な要素です。
コントラスト比とは映像の「最も明るい」と「最も暗い」の比率です。
コントラスト比が大きい程、明るい部分と暗い部分の表現が優れ、滑らかな映像になります。
この差が小さいとメリハリのないボヤっとした映像になってしまいます。
例えば5000:1と20000:1では、20000:1の方が映像表現が優れていることになります。(単にコントラスト比だけの比較として)

映像には明るいシーンや暗いシーンと、様々なシーンがあります。
認識しやすくメリハリのある美しい映像にはコントラスト比も外せません。
特にアクションやホラーゲームなど、暗いシーンが多いゲームの場合はこのコントラスト比が高く、明暗の差が区別できることがゲームに集中するためのポイントになります。

駆動音(静穏性)

ゲームも映画も映像だけでなく、音も重要です。
また、ミーティングやプレゼンでは静かな環境が求められます。
プロジェクターには映像投写時に発生する熱を冷却するファンが装備されており動作音が発生します。
最近のプロジェクターは性能が向上し、駆動音が本当に静かなモデルもたくさん出てきました。

もちろん静かなほど良いですが、30dB以下程度(郊外住宅地の深夜と言われています)の駆動音がオススメでしょう。

静かなプロジェクターを使用することで、没入感も高まります。
ゲームや映画の世界観、ミーティングやプレゼンに集中するためにも動作音も気にしたいところです

スピーカー内蔵

スピーカー内蔵プロジェクター

スピーカー内蔵については、必要か必要でないかは、使う人次第になりますが、いざ、プロジェクターを買ってみて音が出ない!プロジェクターって音が出るんじゃないの~?ってことにならないためにも、スピーカーの有無はチェックしましょう。

お手軽にゲームを楽しむならスピーカー内蔵がオススメです。
ゲーム機からの音声信号が出力されるため、別途アンプやスピーカーを用意する必要がありません。

プロジェクターに内蔵されているスピーカーの性能も様々です。
OptomaのP1のように本格的なサウンドバー内蔵のプロジェクターもあれば、簡易なスピーカーシステムのものまで多種多様です。
スピーカー内蔵機能をセールスポイントとしているプロジェクター以外、内蔵スピーカーに多くを求めるのは酷でしょう。
本格的なサウンドバーが内蔵されていれる機種であれば、満足な音質が手に入りますが、やはり簡易なタイプは音質については劣ります。
どこにこだわるかによって、スピーカーの有無、そして内蔵されるスピーカーシステムの質を選定すれば良いでしょう。

まとめ

ゲームを本気で楽しむためのプロジェクター選びをご紹介しました。
ポイントは、ゲーミングモード、解像度、明るさ、コントラスト比、駆動音、そしてスピーカー内蔵の有無です。

プロジェクターの使い方、予算は人それぞれですので、一概にオススメとは言いにくいのですが、本記事でプロジェクター選びの参考になればうれしいです。
自分でこれだ!と思うプロジェクターを探して大画面ゲームライフを楽しんでください。