イベント等で同じ映像を複数のスクリーンに映したい!そんな時はHDMI分配器の出番

HDMI分配器

映像をセパレートしたい

セミナーや講演、イベントなど、大規模な場面でプレゼンテーションや映像を視聴者に届ける際、複数のスクリーンやモニターに同じ映像を表示したいことがあるでしょう。
例えば、広い会場で視聴者全員に映像を見せたい場合、一台のプロジェクターでは視聴しづらいエリアが生じることがあります。
具体的なシーンとしては、以下のようなケースが考えられます。

企業の研修セミナー: 研修会場で、全参加者が同じプレゼンテーションを視聴できるように、複数のスクリーンに同時に映像を表示する場合。

展示会やイベント: 企業ブースで製品やサービスの映像を複数のディスプレイに同時に映し出し、より多くの来場者に視覚的な情報を提供する場合。

そのような時に活躍するのがHDMI分配器です。
今回は複数の画面に同じ映像を出力できるHDMI分配器をご紹介しつつ、分配器を選ぶポイントも併せて解説します。

HDMI分配器の活用について

こうした状況で、HDMI分配器を使用することで一つの映像信号を複数に分岐し、異なるスクリーンやモニターに同時に映像を映し出すことを可能にします。
これにより、参加者全員へ同じような情報を届けることができ、会場全体に一体感を持たせることができます。

例えば、企業の研修セミナーでは、参加者が会場のどの位置に座っていても、同じ映像を視聴できるため、プレゼンターの説明が全員に効果的に伝わります。
また、展示会では来場するお客様に同じ説明が可能となります。
参加者がどこにいても一貫した情報を受け取ることができます。

HDMI分配器の使い方

HDMI分配器
接続イメージ

では、HDMI分配器とはどのように使うのでしょうか。
汎用的な製品で紹介しますと次の通りです。

接続機器の準備: HDMI分配器と接続する機器(プレゼンテーション用PC、ブルーレイプレイヤー、ゲーム機など)を準備します。

HDMIケーブルの接続: 映像ソース機器のHDMI出力ポートにHDMIケーブルを接続し、そのケーブルのもう一方をHDMI分配器の入力ポートに接続します。

分配器から各映像再生機(プロジェクターやディスプレイ)へ接続: HDMI分配器の出力ポートに複数のHDMIケーブルを接続し、それぞれのケーブルをスクリーンやディスプレイに接続します。
これにより、同じ映像がすべてのディスプレイに同時に映し出されます。

映像の確認: 最後に、すべてのディスプレイに同じ映像が表示されていることを確認します。うまく映像が映らない場合は、接続ケーブルや分配器自体の設定を再度確認しましょう。

HDMI分配器を選ぶ際の注意点

HDMI分配器

HDMI分配器を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。
これらを考慮することで、用途に適した最適な分配器を選ぶことができます。

出力ポートの数

HDMI分配器には、出力ポートの数が異なるモデルがあります。使用するディスプレイやスクリーンの数に応じて、必要な出力ポート数を持つ分配器を選びましょう。
例えば、3台のモニターに分配したい場合は、最低でも3つの出力ポートが必要です。

解像度の対応

分配する映像の解像度に対応しているかどうかを確認することが重要です。
4K映像を出力したいのに4K解像度に対応していない分配器を使用すると、映像が低解像度で表示ます。
また、ゲーム配信などでシビアな映像を求める場合、「HDR」「リフレッシュレート」も確認しましょう。

電源供給方法

電力供給には「電源不要」「バスパワー」「セルフパワー」の3種類があります。
電源不要は文字通り、電源を必要としません。
バスパワーはPCなどの接続機器から電力を確保するため、ACアダプターは必要ありませんが、電力量が少ないため、接続する機器によっては映像が映らないなどがあります。
セルフパワーはACアダプターで外部から電力を供給します。
安定して映像を出力したいなら、電力供給方法はセルプパワーのタイプがおすすめです。
用途や使用環境を確認して選択しましょう。

先日、ゲーム機から2台のプロジェクターに投影しようとしたところ、電源不要大夫では安定した出力が出来ませんでしたが、ACアダプター付きのセルフパワータイプに交換したことろ、映像が安定して表示されました。
電力不足によることが原因だったようです。

距離の問題

HDMI信号は距離が長くなると劣化します。
これは分配器の問題のみというよりもHDMIケーブルの限界の長さとも言えます。
一般的にHDMIケーブルは5mが目安と言われています。

まとめ

HDMI分配器は、セミナーや講演、イベントなどのシーンで、同じ映像を複数のスクリーンに映し出す際に非常に便利なツールです。使用シーンに合わせた適切な分配器を選び、正しい使い方をすることで、視覚的な効果を最大限に引き出すことができます。
商品選びの際は、出力ポート数、解像度対応、電源供給などのポイントをしっかりとチェックしましょう。
これらの要点を押さえることで、映像配信の成功を確実にすることができるでしょう。