プロジェクターを天井に設置する天吊時の必要な金具と注意点、金具の選定について

プロジェクタ―天吊り設置のポイント

プロジェクターの設置方法

プロジェクターを設置する方法は色々あります。
天井から吊り下げる天吊りや台の上に置く場合など、設置環境に応じてまちまちです。
壁を使用して超短焦点プロジェクターを使用する場合は、壁の前に置くこともあるでしょう。

ホームシアター専用ルームでは天井に設置することも多いです。
軽量化が進むプロジェクターですが、ホームシアター用の4Kプロジェクターは25kg以上の製品もあり、天吊り時には重量を考慮するなどの注意も必要です。

今回はプロジェクターの天吊り方法、注意点、設置時のポイントなどをご紹介します。

プロジェクターを天吊りする際のポイント

天井にプロジェクターを吊り下げる際、安全かつ適切な方法で設置することが重要です。
落下なんてしたら事故は必ず避けなければありません。
いくつかのポイントをご紹介します。

安全確保

まず、安全第一。
プロジェクターを設置する場所の安全を確認します。
天井構造や取り付ける天井の強度が十分にあることを確認しましょう。
プロジェクター金具を下地にしっかり取り付けること、また、必要に応じて下地の補強も必要です。
天井の材質や下地の仕様、構造により取付方法が異なります。
施工会社にご相談ください。

また、脱落防止ワイヤーも固定し、万が一のプロジェクターの落下が無いよう、さらなるリスクの対策をします。(ワイヤーは金具に標準付属している場合もあります。)

天吊りに必要な金具

天吊り設置するためには専用の金具が必要です。(DIYで設置している人も居ないわけではないですが・・・

天井取付金具

プロジェクターによって、取付穴の位置が異なります
金具を選ぶ際は設置するプロジェクターに適合するかどうか、きちんと確認しましょう。


汎用を選べば必ず適合するわけではありません。

また、重量の確認も必要です。
天吊り金具には必ず搭載可能質量があります。
プロジェクターの重量を確認して、金具に適用できるかどうかチェックしましょう。
例えば搭載するプロジェクターが15kgで、天吊り金具の搭載可能質量が10kgの場合、その金具ではNGとなります。

設置のポイント

プロジェクターには投写距離とオフセットがあります。
(参考記事)プロジェクターの投写距離とは?超短焦点、短焦点、標準の3台の異なるプロジェクターで投写距離を比較
(参考記事)プロジェクターのオフセットとは?打ち込み角度とは?プロジェクター設置で知っておきたいオフセットを解説

金具を取り付けた際の位置からプロジェクターの映像を映した際、スクリーンの画角にしっかりはまるかどううか計算が必要です。
プロジェクターの設置位置を投写距離とスクリーンサイズより算出しましょう。

多くの天吊り金具は上下位置、左右位置、回転などの調整機能があります。
画角合わせに便利です。
下の写真のように角度やプロジェクター取付穴位置の調整できます。

ユニバーサル
各種調整機能

また、プロジェクターにレンズシフトやズーム機能が備わっていれば、プロジェクター側でも画角の調整ができます。
スクリーンのセンター位置にプロジェクターを設置できない場合は、左右(水平)のレンズシフト機能があれば、左右の位置調整も可能です。
(参考記事)プロジェクターの映像位置を縦・横方向に移動できるレンズシフト機能とは?スペックから調整距離を計算してみよう

高い天井に設置する場合、パイプを使用します。
天井やスラブ面に取り付けた板からパイプを接続し、プロジェクター金具と連結します。
パイプと天吊り金具がセットになった商品もあります。
天井の高さに合わせた天吊り金具を選定しましょう。

なお、ホームシアターマガジンストアでは、お部屋の図面とプロジェクターの設置位置などから最適なプロジェクターや天吊り金具のご提案を無料で承っています。
お気軽にご相談ください。
お問い合わせ

天吊りの場合、天井裏にケーブル類を通すことが多いです。
ケーブルの長さの計算と取り回しも予め検討しましょう。

注意する点

天吊りする際の主な注意点を以下に纏めました。

・設置場所の確認(補強や強度、下地など)。
・天吊り金具の搭載可能質量とプロジェクターの質量の確認。
・天吊り金具がプロジェクターに適合するか確認。
・投写距離とオフセットの計算。(金具によってはNGの場合も多々あり)
・ケーブル類の取り回し。

まとめ

今回はプロジェクターを天吊りする方法についてご紹介しました。
天井に取り付ける際は安全が一番です。
自分で取り付けの自信が無い場合は専門会社などに依頼するようにしましょう。

新築やリフォーム時であれば、ケーブルの取り回しや天井の下地補強、金具の取付も色々と検討できますので、非常に良いタイミングです。
プロジェクターの取付穴と金具が適合することはもちろん、天井の高さ、プロジェクターのオフセット、スクリーンサイズ、投写距離などから設置したい場所に金具がマッチするか検討して製品を選びましょう。

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