プロジェクターの明るさを表す単位ルーメン(lm)とは?プロジェクター選びで大切な明るさについて知ろう!
プロジェクター選びの最も重要なポイントのひとつに明るさがあります。
プロジェクターはレンズから発する光がスクリーンにあたり、反射して人間に届く間に減衰します。
発する光が強いほど明るいプロジェクターと言うことになります。
そのため、プロジェクターの明るさが映像の美しさに直結します。
だから、プロジェクターを選ぶ際、明るさは非常に重要なスペックになります。
話が逸れますが、プロジェクターを選ぶ際の重要なポイントとして明るさの他に解像度、コントラスト、光源なども重要ですが、やはり「明るさ」は選定ポイントとして最も大切な要素と言えるでしょう。
今回はプロジェクターの明るさについて掘り下げて紹介したいと思います。
プロジェクターの明るさルーメンって?
プロジェクターの明るさはルーメン、アルファベットでは(lm)で表されます。
プロジェクターのスペックを確認すると、300ルーメンや1000ルーメン、2000ルーメン、4000ルーメンといった表記がされていると思います。
例としてOptomaのプロジェクターのスペックで見てみましょう。
Optoma UHD33からスペック表を抜粋しています。
スペック表の赤枠で囲われた「明るさ」がプロジェクターの持つ明るさの性能(ルーメン)になります。
UHD33の場合、3000ルーメンの明るさのプロジェクターということになります。
この単位が大きいほど映像は明るくなり、くっきり投写できます。
プロジェクターの映像が白ボケた感じになるのは、明るさが足りないケースもあります。(設置環境の影響も大きいです)
ルーメン(lm)とは、LEDライトなどでも明るさの単位として使われています。
照明器具のルーメン数は光源から出る全光束(すべての光の束の量)を表しています。
光の単位はルーメンやルクス、カンデラ等がありますが、その関係性は以下になります。
この図からわかる通り、ルーメンは光源が発するすべての方向の光束の量を表しています。
ちなみに、カンデラ(cd)は、光源から出る光の強さ「光度」を表す単位、ルクス(lux)は、照らされた場所に、どれだけの光が入っているかを表す「照度」の単位です。光源から遠ざかるほど数値は小さくなります。
よって、プロジェクターのルーメンはプロジェクター本体に内蔵されたランプの明るさと言うことになります。
プロジェクター選びで知っておきたいルーメンの話
これまで述べてきたように、プロジェクターの明るさはルーメンで表されます。
ここで、ぜひ知っておいて頂きたいことに、プロジェクターの明るさの表記方法にはルーメンとANSIルーメンの2種類存在していることです。
え?ルーメンが2種類?
一般的にプロジェクターの明るさはルーメン単体で表記され、ANSIルーメンで測定することが多いですが、すべてのプロジェクター製品がそういうわけではありません。
ANSIルーメンについての詳細は別記事に譲るとして、ルーメンが一般的に光源そのものの明るさを計測するのに対し、ANSIルーメンは投影面の明るさを計測するという測定方法の違いによるものです。
だから、ルーメンと表記されていても、その明るさが光源そのものを計測したものなのか、投影面の明るさを計測したものなのかにより、プロジェクターが持つ明るさの性能が大きく異なります。
Optomaではルーメン表記のみの表記ですが、ANSIルーメンの値を表しています。
そして、当然ながら光源を測定したルーメンの値はANSIルーメンの値より大きく表示されることになります。
格安なプロジェクターで5000ルーメンなどと表記されている場合は、光源の明るさを示している可能性が大です。
その場合、非常に暗い映像になるはずです。
もし、お手元のプロジェクターのスペックが高いルーメンスペックで表記されていながら、想像よりも暗い映像であれば、それは光源の明るさを表しているかもしれません。
参考までに、3000ANSIルーメンと600ANSIルーメンを比較した映像が下記です。
まとめ
今回はプロジェクターの明るさの単位、ルーメン(lm)について解説しました。
要約しますと、プロジェクターのルーメンとはプロジェクターの明るさのことで、この値が大きいほど、明るい映像になるということです。
また、プロジェクターの明るさの測定方法には2種類存在している点もプロジェクター選びには大切な要素です。
ANSIルーメンで表現されているかどうかもチェックすることをオススメします。
プロジェクターの明るさを理解して、プロジェクター選びの参考にしてください。