プロジェクターを設置する前に知っておきたい設置に関する注意点とは

プロジェクター設置の注意点

プロジェクターの設置には守るべき注意点があるぞ!

プロジェクターの設置には守らなければならない設置方法があります。
ランプ光源のプロジェクターはランプが高温となり、熱を発します。
そのため、吸気と排気の熱効率を考慮されて商品が作られており、吸気と排気の経路を塞ぐような設置はNGとされています。
他にも傾けての設置や縦向き投写など、プロジェクターを設置する際には守らなければならない注意点があり、それらを守らないことで、商品の寿命を縮めたり、破損に繋がったります。

注意点と言ってもそんなにシビアであったり難しいことはありませんので、ご安心を!

今回はプロジェクターの設置について解説します。
プロジェクターを購入し、いざ取り付けといった段階で「そんなこと知らなかった・・・」ってならないように、本記事を参考にしてください。

設置時の守る事とは

プロジェクターの商品によって設置時の注意点は異なりますが、一般的な注意事項で解説します。

まず、温度が高い所や水、湿気、煙やほこりなどが多い所には適していません。
故障の恐れがあります。
よって、屋外やシャワー室への設置が出来ないことはお分かりと思います。
屋外に設置する場合は専用の筐体の中に収納するなどで可能ですが、ホームユースでは導入のハードルは高いのが事実です。

さすがに水に塗れるような場所は分かりやすいNG事項と思います。
そうではなく、今回は熱効率の面から見た設置時の守るべき事項についてご紹介します。

壁の近傍に設置する際の注意点

ランプ光源のプロジェクターは熱を如何にして効率よく運用するかを考えて作られています。
ここでは例としてOptomaのフルHDプロジェクターGT1080HDRがどのうような構造で作られているか見てみましょう。

吸気口と排気口

このように吸気口と排気口があり、外部から空気を取り入れて発生する熱を冷やしています。
よって、この吸気口と排気口を塞ぐことは良くありません。

そのため、壁の近傍に設置する際は注意が必要となります。
各プロジェクター製品によって吸気位置や排気位置も異なれば、壁から離す距離なども異なりますので、最終的にはそれぞれの取説でご確認ください。

GT1080HDRを例に、具体的にどのような注意点が必要か、見てみましょう。

壁の近傍に設置する際の注意(左右)

GT1080HDRの場合、プロジェクターの両サイド30㎝は壁から離す必要があります。
空気を取り入れる機能を果たす必要や熱がこもらないようにするためです。

また、背面にも隙間が必要です。

壁の近傍に設置する際の注意(背面)

背面は10cm離します。
このようにプロジェクターは壁の近傍に設置する際は注意が必要です。
上記はあくまでGT1080HDRの例で、プロジェクターの機種によって隙間の確保量は異なりますので、それぞれのプロジェクタ―の取扱説明書でご確認ください。

盲点なのが、エアコンの風を直接受ける環境です。
天吊り設置でエアコンの温風や冷風を直接当たることで、熱効率が変化します。
故障やランプ寿命の短縮などに繋がりますので、ご注意ください。

投写向きに関して

続いて、投写可能な方向と不可能な方向があります。
一般的にホームユースではプロジェクターを縦にしてポートレート投写をすることは少ないでしょう。(ポートレート投写とは画面を90度傾けた縦置き設置で映すことです)
プロジェクターの脚を地につけて使用するか、天井から吊下げる天吊り(この場合はさかさまになる)で使用します。

ビジネスユースではサイネージ運用や映像演出など、縦に投写や上向き、下向きに投写したいこともあると思います。
そのような場合、ランプ光源のプロジェクターでは投写することができません。
レーザー光源のプロジェクターを使用することになります。
光源の違いについては、下記、参考記事をご覧ください。
(参考記事)プロジェクターの光源比較、レーザーと水銀ランプの違いとは?特長、メリット・デメリットをご紹介

ここでも例としてOptomaのフルHDプロジェクターGT1080HDRで見てみましょう。

投写向きNG

イラストの通り、縦に置いたポートレート投写や傾けて使用することはできません。

このように、ランプ光源の場合、斜めに傾けたり、縦、上、下向きの投写はランプ光源のプロジェクターではNGとなりますので、お気を付けください。

まとめ

今回はプロジェクターの設置の注意点についてご紹介しました。
本記事でご紹介した内容以外にも注意する点はありますが、あえて記事で取り上げたのは、実際にこのような設置をされて故障につながったケースがあるためです。
末永くプロジェクターを使用してほしいですし、また、誤った使用方法では保証対象などの影響も出てきます。
快適な大画面ライフをお過ごしいただくために、お役立て頂ければ幸いです。