とある講習に参加して感じたこと!セミナーのプロジェクター選びで超短焦点プロジェクターが活躍する理由

セミナーを受講して感じたプロジェクターの選び方

とある日のスクール形式の講習に参加した時の話

先日、筆者がとある講習に参加した時の話です。
会場(講習ルーム)には60名近くの人々がスクール形式で座っており、前方には100インチ程度のスクリーンがあります
プロジェクターはどこかな~と探してみると、天井に吊るされてなく、スクリーンの前にテーブルの上で置かれていました。

どうやら、プロジェクターは常設ではなく講習やセミナーの度に会場セッティングをしているのでしょう。(多分)
講習などで普通に目にする光景です。

筆者はやはり職業柄、どこの製品かな~、スクリーンは、プロジェクターは・・・とジロジロと観察するわけですが。

さて、約30分の講習を受けながら、設置されているプロジェクターを見て、改めて超短焦点プロジェクターの利便性を強く感じましたので、ご紹介したいと思います。
(講習では撮影禁止のため会場の写真はありませんが、イラストで状況をご説明します。)

会場レイアウト

先にも触れたとおり、会場には約60名程度の人がスクール形式で座っています。
教室の前方には100インチ程度のスクリーンがあり、プロジェクターはスクリーンから3~4m程度離れた位置のテーブルの上に置かれた状態です。
簡単に表現すると下記のイメージです。
(イメージ図の縮尺などは実際とは異なります。概念図として捉えてください。)

会場イメージ

プロジェクターをテーブル置きのため、中央部分の受講者のテーブルは凹んだレイアウトになります。

横から見ると、このようなイメージです。(こちらもざっくりですが)

横からみた図

ずを見てわかる通り、プロジェクターからの光を遮るため、講師の位置もおのずと限定的になります。

人影になるため

このため、講師の立ち位置もプロジェクターからの光を遮らないように、基本的には点線のエリアに限定的となります。
プロジェクターを投影しない時は良いですが、映像を映すとなると、講師の方は動くことが制限されます。

上から見たイメージ(標準レンズ)

このような状況で筆者の講習は行われました。

超短焦点プロジェクターを使用する利点

そのような講習だったため、超短焦点プロジェクターを使えばもっともっとスマートな運用になるだろうな~、そんなことを感じていました。

では、どのように便利になるのでしょうか。
具体的に説明しましょう。

超短焦点プロジェクターを使うと、受講者の配置や講師の立ち位置の制限が全て解決されます。
100型の映像であれば、超短焦点プロジェクターの投写距離は30センチ程度でしょう。
スクリーン面から30センチの距離であれば、プロジェクターを置くテーブルを配置しても受講者の座る位置に制限はありません。

上の図と同じように示すと、下記のようなイメージです。

受講者のデスクもきれいにレイアウトできます。
すっきりした感じがあります。

横から見ると下記のようになります。

スクリーンとプロジェクターの距離が極端に短くなりますので、受講者とスクリーンの間に講師が立つ空間が生じます。
人影が映ることもありませんので、スクリーンの前を自由に行き来できます。
プロジェクターの光を受けてまぶしいこともありません。
人影により映像が途絶えることもありません。

講師の立ち位置も随分と広がります。スクリーンを指差ししながら講義もできるでしょう。

講師の立ち位置(超短焦点プロジェクター)

簡単な図で示しましたが、このようなスクール形式の講習の場合、プロジェクターの使い方、機種選定を少し変えるだけで、随分と変わるのがお分かりいただけたかと思います。

プロジェクター選びのポイント

今回の例で紹介した講習やセミナーで使用するプロジェクターの選定ポイントを挙げたいと思います。

まず、超短焦点タイプであることは大前提です。
それに付け加えますと・・・

軽量・コンパクト

続いて、持ち回り運用を鑑みて、軽量であること。
軽くてコンパクトなプロジェクタ―であれば持ち運びが容易で設置もスムーズです。
具体的には5~6kg程度以下のプロジェクターであれば、持ち回りもしやすいように思います。

明るさもチェック

講習やセミナーでは配布資料を見ながら話します。
メモも取ります。

よって、暗室のように真っ暗な環境に出来ない場合も多々あります。
そのようなお部屋ではプロジェクターの明るさの確保が必要です。
暗いプロジェクターでは白けた画像になり、映像が見えにくくなります。
3000ルーメン以上は欲しいところです。
スクリーンの周囲だけ照明を暗くするなどできればベターでしょう。

一例として紹介しますと、筆者の会社で取り扱うプロジェクターではOptoma HD36USTなどはこれにマッチする最適なプロジェクターです。

HD36UST

超短焦点タイプの4000ルーメン、フルHDの解像度で本体重量はなんと3.9kgと軽量です。
非常に使い勝手が良いでしょう。ご参考までに。

その他

その他、音声出力を手軽に行いたいなら、スピーカー内蔵のプロジェクターが便利です。
パソコンなど映像を送出する機器とHDMIケーブル1本で接続するだけで、音声出力が可能です。

プロジェクター選びとは違いますが、超短焦点プロジェクターを使用する際の注意点として、知っておいて頂きたいことがひとつあります。
それは、平面性の高いスクリーンを選ぶ必要があります。
超短焦点プロジェクターに対応していないスクリーンを使用すると、映像が歪みます。
広角レンズを使用しているため、僅かなスクリーンのゆがみやしわの影響を受けるためです。
下記の記事も参考にどうぞ。
(参考記事)知らないと後悔!こんなはずじゃなかった!失敗しない超短焦点プロジェクター使用時のスクリーンを選ぶ際の注意点とは

まとめ

筆者が実際に受講した講習を実例にプロジェクターの使い方をご紹介しました。
講習やセミナー、イベントなどで使用するプロジェクター選定の参考にして頂ければと思います。
特に限られたスペース(教室など)では、今回のような記事がお役に立つと思います。
一方で天吊りにしている常設のセミナールームなどでは、事情が異なってきます。

用途や設置環境に合わせてプロジェクターを選びましょう。