プロジェクターの映像サイズと明るさの関係について知ろう!大きい映像ほど暗くなる理由とは!?
プロジェクターの映像はサイズで異なるの?それとも同じ?
プロジェクターには最適な投写サイズがそれぞれの機種により決まっており、例えば、80型~100型などと決められています。
大きい映像になる程、投写距離(スクリーンの映像面とプロジェクターの距離)は長くなり、小さい画像はその逆で、投写距離は短くなる。
では、プロジェクターから映し出される映像の明るさは、映像サイズによって異なるのでしょうか?それとも同じしょうか。
それは、「違います」
1台のプロジェクターを使用して、40インチと120インチを映し出すと、映像の明るさは大きく異なります。
本記事では投写面のサイズとプロジェクターの明るさの関係について詳しくご紹介します。
投写面積と映像の明るさは反比例
1台のプロジェクターで投写真した場合、投写面が大きくなるほど、映像は暗くなります。
逆に投写面が小さくなるほど、明るい映像になります。
これは、映像の明るさが投写面の面積に反比例するためです。
下の図をご覧ください。
例えば、40型と80型の映像を比べた場合、40型と80型の面積は4倍違います。
明るさは面積に反比例するということは、明るさは1/4になります。
スクリーンサイズを3倍(40型→120型)にすると、投写面の面積は9倍になりますので、明るさは1/9と言うことになります。
つまり、大きなスクリーンできれいな映像を映したいのであれば、明るいプロジェクターが必要になります。
プロジェクターの明るさを表すルーメンは変わらない?
ここまで読んでいただき、あれ?と思うことがないでしょうか。
プロジェクターから映し出す投写面積で明るさが変わるのであれば、プロジェクターの明るさを表す単位のルーメンって何?ルーメンは変化するの?と思ってしまいます。
結論を言いますと、映像の大きさでルーメンの値は変わりません。
プロジェクターの明るさはANSIルーメン(lm)で測定され、一般的には、単に「ルーメン」と呼んだり表記したりしています。
ANSIルーメンの測定方法は、投写⾯を縦横3×3の9分割にし、各中心部の明るさを計測して平均照度(lx)を出します。
それに投写⾯の⾯積(㎡)を掛けたものがANSIルーメンです。
ANSIルーメン(lm)= 平均照度(lx)× 投写⾯積(㎡)
この公式の通り、面積を乗算しているので、投写面が大きくなって映像が暗くなっても、その分面積が大きくなっているので、ANSIルーメンの値は変わることはありません。
そりゃ、明るさのスペックが変わるようなことがあると困りますよね・・・。
まとめ
プロジェクターの投写面積と映像の明るさについてご紹介しました。
映像が大きくなるほど、暗くなり、映像が小さいほど、明るい映像になります。
と言うことは、使用する環境や投写サイズによって、プロジェクターの明るさをしっかりと見極めることが大切です。
(参考記事)プロジェクターの明るさを表す単位ルーメン(lm)とは?プロジェクター選びで大切な明るさについて知ろう!
大きいサイズで映したいのに明るさが足りないプロジェクターを選ぶことが無いよう、ご注意を!