そのスクリーン大丈夫?ビジネス用途で使用する映写用スクリーンは防炎物品を!

業務用で使用するスクリーン

プロジェクタースクリーンを業務用途で使用する場合、注意が必要です。
不特定多数の人々が出入りする場所では、人々を火災から守るため、防炎性能を有するものを使用するよう消防法で義務付けがあります。
学校や病院、工場、事業所、映画館、飲食店(該当する場所はいっぱいあります)などは全て該当します。

今お使いのスクリーンは大丈夫?

「防炎性能」「防炎物品」「防炎製品」を理解して、業務用途で使用するスクリーン選定の参考にしてください。
今回は業務用途で使用するスクリーンの防炎について解説します。

防炎物品の義務付け

身の回りにはたくさんの繊維製品に囲まれています。
繊維製品は燃えやすい性質があるため、火災になった際には危険です。
そのため、繊維の燃えやすい性質を改良し、燃えにくくすることで繊維製品がもえぐさとなって発生する火災を予防し、安全性を高めることを目的に消防法により導入された防炎規則において防炎性能が求められています。
燃えにくい性質のことを「防炎性能」といい、防炎性能基準の条件を満たしたものを「防炎物品」と言います。

防炎性能を有する防炎物品

防炎性能を有する防炎物品には次のようなものがあります。

カーテン、布製ブラインド、暗幕、じゅうたん等、展示用合板、どん帳その他舞台において使用する幕、舞台において使用する大道具用の合板、工事用シートなど。
映写用のスクリーンを常設で据え置きする場合に該当します。

防炎物品を使用しなければならない場所

不特定多数の人が出入りする場所とはどのような場所でしょうか。
具体的には次のような場所があります。

高層建築物、地下街、学校、病院、工場、事業所、興業所、劇場、映画館、公会堂、キャバレー、カフェ、遊技場、カラオケボックス、料理店、飲食店、診療所、百貨店、マーケット、旅館、ホテル、老人ホーム、救護施設、保健所、児童施設等があります。(このほかにもあります・・・)

ビジネス用途で映写用スクリーンが使用されるケースが概ね該当します。

よって、映写用スクリーンを業務用途で常設固定として使用する場合、防炎性能を有する防炎物品を使用しなければなりません。

スクリーン選定時には防炎物品かどうかの確認を

ビジネスシーンでは防炎物品を選ぶことはお分かりいただけたかと思います。
スクリーン選定時には防炎物品かどうか、義務違反にならないよう確認するようにしましょう。

防炎物品のスクリーンには下記のような「防炎物品シール」が貼付されます。

防炎物品と防炎製品の違い

防炎物品とは異なり「防炎製品」もあります。
防炎製品とは消防法に基づく防炎物品以外の防炎品で、使用する人を火災から守るため火災予防上防炎性能を有することが望ましいとの考えから、消防庁等の指導により普及が図られているものです。
防炎協会による独自の製品認定制度です。

次のようなものが防炎製品としてあります。

寝具類、テント類、シート類、幕類、衣服類、自動車・オートバイ等のボディカバー、ローパーティションパネル、襖紙・障子紙等、展示用パネル、祭壇、マット類、防護用ネット、防火服、防火服表地、木製等ブラインド、作業服など、このように身の回りにもたくさんのものがあります。

注意事項として、知っておくことがあります。
それは防炎=不燃ではありません
そのことは理解しておきましょう。
容易に燃え上がらず、万一着火しても際限なく燃え広がらないことを意味しています。
適切な管理のもと安全に使用しましょう。

まとめ

防炎物品についてご紹介しました。
会社の会議室やホール、学校の体育館、セミナールームなど、大画面のスクリーンが活躍する場はいっぱいです。
ビジネス用途でスクリーンを導入する際は防炎物品かどうか確認しましょう。

オーエスでは業務用途で使用するスクリーンは防炎品をご提案しています。(簡易設置タイプを除く)
安心してお使いいただけます。
スクリーン選びで分からないこと、不安点等ありましたら、お気軽にご相談ください。
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ホームシアターマガジン編集部