大画面で広がる映像体験:55インチ、80インチ、100インチで実は大きく変わる視聴の世界
画面サイズのインチとは
映画やスポーツ観戦、ゲームなどを楽しむ時、「画面の大きさ」は視聴体験に大きな影響を与えます。
やはり大画面のホームシアターを楽しむなら断然大きな画面をおすすめします。
できる限り大きなサイズにすることで迫力が違います。
たかが20インチの違いと思っていると、実は大きく違います。
今回は画面サイズについて解説すると共に画面サイズの違いがどの程度映像の迫力が異なるのか、ご紹介します。
その前に画面サイズのインチについて解説します。
対角線の長さが画面サイズ
まず、単位のインチ(inch)は長さの単位で、1インチ=約2.54cmです。
よって、40インチの長さは40×2.54=101.6cmになります。
この101.6cmは画面の対角線の長さを示しています。
画面の横の長さではありません。
対角線の長さです。
50インチなら50×2.54=127cmと言うことになります。
画面サイズのインチ以上に大きさは違う!面積で見る大画面
画面のサイズを比較するにあたり、今回は55インチ、80インチ、100インチで比較してみましょう。(アスペクト比は16:9です)
55インチはご家庭のテレビでも主流のサイズの一つです。
そして、ホームシアターのスクリーンでは80インチや100インチのサイズ感で利用されるケースも多く、それらで比較してみましょう。
画面比較は画面サイズのインチ(数値上)で比較するのではなく、面積で比較すると分かりやすいです。
それぞれ面積(縦×横)で計算してみましょう。
55インチ
現在の主流サイズの一つで、リビングにちょうど良いサイズ感と迫力を兼ね備えています。
55インチ=横1.218m×縦0.685m=0.834㎡
面積は約0.83㎡です。
お家にあると大きな画面に見えますが1㎡以下です。
十分な視聴体験を提供しますが、大画面を求める方には少し物足りないかもしれません。
80インチ
続いて80インチです。
80インチ=横1.771m×縦0.996m=1.764㎡
面積は約1.76㎡。
55インチとはわずか25インチの違いですが、面積にするとなんとの 2.1倍 の違いになります。
このわずか25インチという考えが落とし穴です。
面積は倍以上の違いになります。
100インチ
100インチは更に大きくなります。
100インチ=横2.214m×縦1.245m=2.756㎡
面積は約2.76㎡で一気に大きくなります。
80インチの 1.7倍 の大きさです。
55インチと比較すると 3.6倍の違い。
「55インチと100インチを比較すれば2倍程度違うのかな~」、そんな感覚に陥りそうですが、実は大きな違いがある訳です。
インチの数値上では2倍弱(この場合100-55=45インチ)ですが、面積は大きく違います。
55インチの画面を縦に3枚並べても100インチの方が大きいのです。
スクリーンで80インチ or 100インチで悩んでいるならば、設置環境が許せば少しでも大きいサイズがおすすめです。
(投写距離や設置する場所のスペースなどを加味しなければなりません)
スクリーン専門メーカーなら85インチや90インチ、93インチといったカスタマイズも出来ます。
(弊社であれば1インチから対応できる商品も数多くあります)
大きなサイズで大画面の迫力ある映像を楽しんでください。
スクリーン?大型テレビ?いやいや2wayシアターという選択
テレビとスクリーンのどちらを選ぶべきかは、使用目的や視聴環境によって変わりますが、それぞれに特長があります。
80インチの大型テレビ
テレビの大型化が進み、80インチといった大きなサイズのテレビも販売されています。
しかし、テレビは自発光ディスプレイのため鮮やかな映像を楽しめる一方、長時間の視聴では目の疲労感を感じやすくなります。
横幅1.8mもあるような巨大な光を発する物体があれば、それだけで熱を発し、目も疲れる感じがします。
また、大きなパネルは表面がテカテカしており、明るい環境で見えるようで反射が目立つようになりますので、テレビの置き場に適した場所を選定するようにしなければなりません。
一方で、特に暗い部屋では光の強さが際立ち、目の負担が増加する傾向があります。
スクリーン
その点、スクリーンは反射光を利用するため、目に優しく、長時間の視聴でも疲れにくいのが特長です。
加えて、スクリーンの表面材質によって、光の分散や反射率を調整できるため、自然で目に優しい映像を楽しむことができます。
サイズ展開が柔軟で、簡単に100インチ以上の大画面を実現できる点も魅力です。
スクリーンは明るい場所での視聴が決して得意ではありませんが、暗い場所で視聴する大きな利点があります。
それは何と言っても没入感です。
暗い環境では映像に集中できます。
不要なものが眼(脳内)に映り込むことがありません。
明るい環境でテレビを見ていると、色々なモノやヒトが眼に入りますが、それらを認識することなく映像に没頭できます。
(例えば人が動けば気になる)
テレビとスクリーンでは没入感の意味で大きく違います。
多くの人はテレビを真っ暗で見る人はいないでしょう。
先に述べたように光の強さが際立ちまぶしさを感じるためです。
スクリーンは映像を心底楽しめるパフォーマンスを持っています。
テレビ、スクリーンにはそれぞれ映像の楽しみ方があり、用途や目的に応じて選ぶようにしましょう。
用途別に楽しむ大画面
それぞれの利点、課題を踏まえ、テレビ、スクリーンのいいとこどりをしたのが、テレビとスクリーンの2つを使い分けて楽しむ2wayシアターです。
壁付やボードに置いたテレビの前に天井に設置したスクリーンを垂らす方式です。
普段使いのテレビは55~60インチ程度を使用し、ニュース番組や情報番組、バラエティなどを楽しみます。
そして週末の家族団らんや自分時間では、非日常の大画面を味わえるスクリーンシアターで映画等を楽しみます。
スクリーンなら長時間の視聴も難なく見ることができます。
このようにスクリーンとテレビを使い分けて楽しむスタイルも大画面を楽しむスタイルのひとつです。
参考)テレビとスクリーンの2wayシアターで両方ともサラウンドを楽しむ方法
まとめ
55インチ、80インチ、100インチのサイズ比較を解説しました。
インチの数値以上に画面サイズ(面積)が違うことがお分かりいただいたことと思います。
大画面化は単に「画面が大きくなる」だけではなく、映像体験そのものを大きく変化させます。
そして、自発光ディスプレイのテレビでは目の疲れが気になるという方には、反射光を利用したスクリーンがおすすめ。
目に優しく、自然な映像で長時間楽しむことができます。
用途に合わせてスクリーン、テレビを選択すると良いでしょうか。
あなたもリビングを「映画館」や「ライブ会場」に変えてみませんか?
次のステージへ進む準備が整ったら、ぜひ大画面スクリーンの世界をお試しください。