え!?これもスクリーン?紙に液体!?布タイプの生地だけじゃない!映写用スクリーンあれこれ

紙素材と液体の変わり種スクリーン
映写用のプロジェクタースクリーンと聞くと、一般的にはPVC(ポリ塩化ビニル)やポリエステル繊維を使用した布状のスクリーンを思い浮かべる人が多いでしょう。
電動巻上式や立ち上げ式スクリーンなど、多くはそのようなスクリーン生地です。
実はスクリーンの素材はそれだけではありません。
アッと驚く素材のスクリーンが存在ます。
今回は意外性のあるスクリーンをご紹介します。
その素材は何かというと、「紙」と「液体」。
紙は何となく想像がつくと思います。
布生地と紙は形状も似ています。
しかし、液体となると話は別。
液体?どうやってと言う疑問も湧くでしょう。
今回は独自の素材特性を持ち、本格的な映像体験が楽しめる「紙タイプのスクリーン」と「液体のスクリーン」について詳しく解説します。
工夫次第で様々な使用方法がありそうです。
紙タイプのスクリーン

まずは紙タイプのスクリーンからご紹介します。
表面には反射プリント層に加え、何層にもなる特殊加工を施すことで映像を綺麗に映し出します。
拡散型スクリーンのため、視野角が広いことも特長です。
紙タイプのスクリーンの特長
軽量で持運びが容易
紙は非常に軽量な素材であるため、簡単に設置・撤去が可能です。
丸めて運ぶことができます。
紙材質のため耐久性に劣る事、折り目などに弱い事があります。
(スクリーンも折ってはだめですが・・・、その辺は同じかもしれません)
廃棄が容易
PVCなどの合成樹脂の場合、廃棄処理の課題がありますが、紙のスクリーンは環境に優しく廃棄が可能です。
カットできる
はさみやカッターナイフでカットして任意の大きさにすることができます。
DIYにも向いています。
耐久性
折り目に弱く、耐久性が劣るため(あくまで生地のスクリーンと比べて)、長期間の使用には向きません。
紙ですがさすがに折ってはだめです。
どんな商品がある?
紙素材のスクリーンとして、オーエスのパペルマットがあります。
>パペルマット商品紹介ページへ

最大10mまでの超大型さいずで、好きなサイズにカットして使用することができます。
ビジネスイベントやご家庭でのDIY、ホームパーティなど、あらゆるシーンでお手軽に使うことができます。
5°ゲインは0.8の拡散型特性で、本格的なスクリーンとして映像をお楽しみ頂けます。
DIYにも!使い方色々
簡易プロジェクション用途(イベントやプレゼンテーションなど)やご家庭におけるお手軽シアターなど、手軽感が魅力です。
好きなサイズにカットしてDIYとして楽しむのも良いでしょう。
液体のスクリーン
液体のスクリーンとは、壁面やオブジェにスクリーン塗料を塗ることでスクリーン面を作ることができる液体です。
これが優れもので、塗ることで壁面があっという間にスクリーンに早変わりします。

液体スクリーンの特長
塗ることでスクリーンになる
第一の特長は塗ることでスクリーンになることです。
即ち、映写面の形状を保ったまま映像を投影することができる点です。
一般的にスクリーンの映写面は平面で長方形です。
しかし、液体なら好きな形に塗ることでスクリーンの映像美を得ることができます。
(形に合わせて映像を幾何学補正しなければなりませんので、投影には専門的な知識が必要となりますが)
物理的なスクリーンが必要なくなる
巻上式スクリーンや自立型スクリーンなどは、物理的にスクリーンが存在ます。
一方、液体のペイントタイプのスクリーンは塗ることでスクリーンになりますので、スクリーンを設置する必要がありません。
スペースを有効に活用できます。
スクリーンの設置工事といったことが必要ありません。
その分、ペイント作業が発生します・・・。
映像が美しい
液体だからと侮ることなかれ、映像は美しいです。
壁と比較しても分かりますが、スクリーンとして商品化されている以上、映像表現には拘っており、当然スクリーンとして機能します。
どんな商品がある?
ペイントタイプのスクリーンとしてメジャーな商品は「スクリーングー」です。
カナダ発のブランドで、数多くの導入実績があります。
塗り方も非常に簡単で、下地となるプライマーを塗り、トップコートの2層で仕上げます。
ムラになりにくく、ペイント作業に慣れていない方でも簡単に塗布することができます。

色調が4種類あり、明るい環境にマッチするグレー色から、一般的なスクリーンと同様のホワイトがあります。
映像を投影する環境に合わせて色調が選べます。
ビジネス~DIYまで活用は色々
今回取り上げているスクリーングーの場合でご説明しますと、非常に塗りやすいので、ご家庭のDIYでも十分スクリーン面を作ることができます。
(もちろん、自身が無い人は控えてください(涙))
ムラも出にくく、室内の壁をあっという間にスクリーンにすることができます。
シンプルなお部屋でスクリーンを置きたくない、設置工事をしたく無いといった方にお勧めです。
塗り方は動画をご覧ください。
そして、ビジネスユースでもイベントやミュージアム、エンターテイメントで活用度大です。
下の写真はスクリーンメーカーのグーシステムズグローバルディストリビューションにより提供された写真です。
ミュージアムの例ですが、色々な場所で使用されています。

まとめ
今回は一風変わったスクリーン素材をご紹介しました。
スクリーンと言えば、布のような生地を想像しますが、紙や液体といった素材のスクリーンも存在します。
使い方は工夫次第、それぞれ適材適所があり、様々な活用法があると思います。
本記事をヒントに新たな大画面映像をトライしてみてください。
スクリーングーについて詳しく知りたい!スクリーン選びのご相談などはお気軽に下記よりどうぞ。