【プロジェクター映像比較検証】スクリーンと壁紙の違い

映像比較

プロジェクターの映像を楽しむ際、スクリーンで楽しむ人もいれば、室内の白壁を使用して楽しむ人も居ます。

ホームシアターの楽しみ方は人それぞれになりますので、スクリーンを使わなければならない!ということもありません。
スクリーンメーカーの筆者がそんなことを言っていいのかとも思いますが、ライフスタイルに合わせた大画面の楽しみ方は十人十色と思います。

しかし、壁紙とスクリーンの映像を比較した場合、スクリーンの方が映像は美しいです。
そりゃ、スクリーンの方が綺麗に決まっている!」そんなお声が聞こえてきそうです。
では、映像がどれくらい違うのだ?
そこが知りたい!ポイントと思います。

そこで、今回は壁とスクリーンに映像を映して比較しました。

分かりやすいように動画で比較しています。

照明を落とした室内でカメラを固定し撮影していることもあり、どうしても撮影映像のクオリティは高くありませんが、違いは見て取れますので、参考にしてください。
もちろん、撮影後の動画に色調補正などの加工は一切加えていません。(カットして繋げただけです)

動画でチェック!壁とスクリーンの映像比較

スクリーンはOS SCREENの4K対応スクリーン「ピュアマット204(生地型式:WF204)」です。
オーエス独自の織り方による特殊織物のスクリーンで、高精細でナチュラルな映像を映し出します。

壁は筆者が務める会議室の壁を使用。

壁紙とスクリーン
撮影で使用した壁とスクリーン

比較ポイント

比較ポイントは映像の精細感です。
解像度が高くなる精細な4K映像では壁紙のノイズ感が目立ちますので、そのあたりをチェックしてください。
また、壁紙とスクリーンの映像の明るさの違いもポイントです。

映像で比較

百聞は一見に如かず、まずは動画をご覧ください。

※動画は暗室撮影のため、撮影映像のクオリティが落ちていますが、比較としてご覧ください。
(実際の映像はもっときれいです!)

左側に壁、右側はスクリーンです。
(スクリーンはパネルで張り合わせていますので、真ん中あたりに継ぎの線が入っています。実際のスクリーンではそのような継ぎが入ることはありません。)

チェック!

7秒
比較映像の冒頭からの青空の映像で、はっきりと壁とスクリーンの違いが分かります。
壁の空は全体的に濁り、雲の白さがありません。
また、壁のエンボスも気になります。
一方で、スクリーンは奥行き感、透明感が感じられます。

14秒
流氷の映像では、圧倒的にスクリーンの方が映像が美しいです。
氷の色、立体感がまるで違います。
特に明るい映像で壁紙は濁った感じがぬぐえません。(壁紙の色にもよるかもしれませんが)

33秒
雲の質感では、スクリーンの滑らかさが際立ち、雲の質感が良く分かります。
どうしても壁紙ではベタになり立体感が損なわれます。

35秒
炭酸の映像ですが、壁紙はざらざら感があり、ガラス表面に模様があるかのように見えます。
実際の映像はスクリーンのように透明感あるガラスです。

他の映像でも気になった点はあるでしょう。(すべて書きたいですが長くなりますので・・・)
実際に比較してみると、このような違いが見てとれます。

比較結果

精細感、色彩表現、立体感など、映像比較でお分かりいただけたと思います。

特に映画など長い時間視聴する場合を想定すると、壁とスクリーンでは見終わった後の印象は大きく異なるでしょう。
映画やアニメを始めとする映像の美しさを心から楽しみたい、映像の美しさにこだわり没頭したい方はスクリーンが絶対おすすめです。

映像の美しさではスクリーンに軍配が上がります。
そもそもスクリーンと壁紙を比較する事態、ナンセンスかもしれません。
「スクリーンの方が映像が美しいに決まっている!」そんなお声も聞こえそうです。

しかし、映像の美しさがどの程度違うのか、それを知って欲しい思いがあります。
知ることで、スクリーンが必要なのか、壁紙でも問題ないのか、機器選びの選定の参考になります。
冒頭でも申した通り、映像の楽しみ方人それぞれです。
映像の違いを把握したうえで、壁を使用するもよし、スクリーンを使用するもよしだと思います。

比較する壁紙によっても見え方が異なりますので、すべての壁紙に当てはまる訳ではありませんので参考程度としてください。
また、スクリーンの種別によっても見え方が異なります。

まとめ

壁紙とスクリーンにプロジェクターの映像と投写して、映像比較をご紹介しました。
映像の美しさを求めるなら、スクリーンは必須です。
シアターの機器選びの参考にしてください。

今回は壁とスクリーンの比較ですが、スクリーンの種類によっても大きな違いがります。
今後、スクリーン同士の映像比較もお伝えしたいと思います。
それぞれ特長あるスクリーンの違いが表現できれば面白いですよね。

それでは素敵なシアターライフを!